サマースクール2007(その3)

 サマースクール4日目、先日の丸山先生の講義を振り返って皆で意見を述べました。
・人口増加が問題だとわかった。
・温暖化は一概に悪いわけではないとわかった。
・温暖化が地球の部分的には悪いが、そうでもないと思った。
・雲の問題について全く視野に入っていなかった。
・0.5℃上がっても火山の爆発一つで曇りがちになり帳消しになることがわかった。
・温暖化は地球内でのことだと思っていたけど、宇宙まで視野を広げなければならないとわかった。
・地球の磁場が温暖化に影響していることがわかった。
等の意見が出ました。
続いて、横瀬先生から地球温暖化ということを始めて聞いたのはいつ頃かという質問に、
・京都議定書のことを聞いて。
・北極や南極の氷が溶けているという話を聞いた。
・社会の授業で知った。
・愛知の愛地球博で知った。
・環境に配慮することは社会や理科の授業でも行ってきているが、温暖化の原因についてはつっこんでいない。
これらの話を受けて横瀬先生は
「CO2説が出てきたのはここ10年くらいのことです。仙台に行ったとき昔の比べると雪が降らなくなった と地元の人が話をしていました。でも、マスコミは正面から言ってはいませんでした。八王子が残暑で 39℃くらいになりました。その時に東京の町の道路わきではすごい熱を持っているということを聞きました。 20年位前はそうでもなかったけど今では大抵の家がクーラーを持っていて密集地はたいへんに暑いです。
今から20年くらい前、地球に優しいことをするというのでゴミや汚染について本にありました。昔の 教科書は公害の問題が載っていました。そのころから環境問題は言われています。ハンセンさんが丁度その頃、 地球温暖化説を言い始めました。まだ日本でもあまり問題にしていませんでした。そして、ヒートアイランド 現象について言われるようになってきました。東京にも高層ビルが増え始め、暑くなりだしたのです。 10年前仙台に行ったとき、ネオアレックスは住宅街なのでそこも暑かったです。最初のうちはクーラーを 入れていなかったけど、最近は入れました。
15年位前から世界の天気がテレビで流れるようになりました。世界中のニュースも飛び込んでくるように なりました。ハリケーンが大型化しているというニュースも流れてきました。この20年間で新聞、雑誌、 インターネットと情報ががんがん流れるようになってきました。この変化がめちゃくちゃ大きいのじゃないか と思います。5年前山形に行ったとき毎日雪が降っていました。このように降ることは数十年ぶりだと地元の 人は言っていました。確かに雪はすくなくなってきているのかなと思います。でも情報量はすごく増えている 時代なのです。
丸山先生は寒冷化しているという根拠は昨日のお話の通りです。スベンスマルクの雲説が 原因だと丸山先生は何度も言っていました。雲の量によって、それの元になる太陽活動によって温暖化している。
という仮説を話していました。温室効果の影響も完全には否定しなかったと思います。でも、今後は太陽活動が 弱まり寒冷化の方向に向かうというのが丸山先生の説でした。その丸山先生も言われていた知的混迷の時代 ということ。一つのことについて原因の原因の原因があることを追求しなければ本質が見えてこないということ。 一つのことを全部のメディアが取り上げるので重大事件のように感じてしまうこと。温暖化問題も同じような ことじゃあないでしょうか。」

その後、各グループに分かれてこれまでのことについて振り返りを行いました。
振り返りの中で気温測定したとき体感と実測が違いすぎていたことや、太陽エネルギーの放出について、 メディアのCO2説の根拠について、雲の観察結果、地球が傾いているから季節があること、資料を一語 一語丁寧に読み込むこと等、それぞれのグループで意見を出し合いました。

「地球温暖化は本当か?」
この広くて様々な情報が流れるテーマについて、5日間という短い時間で参加生徒は一人一人考えること、 自分で納得できるまで追及することが大切なのだと理解したことと思います。

このテーマはヨハネ研究の森コースでは継続して研究し、9月の学園祭では研究発表を行うことになっています。

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