ヨハネ研究の森 サマースクール2011
2011年8月1日(月)
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7月27日〜7月31日の日程でヨハネ研究の森のサマースクールを開催しました。

今年のサマースクールは、帰寮日の夜に映画『ALWAYS 三丁目の夕日』を観ることから始まりました。

現代の私たちの生活は「電気」というエネルギーなしには成り立ちません。 3月11日の震災と津波で、海岸沿いは大きな被害を受け、福島原子力発電所の事故が起こりました。 そして、被災地では水道も電気もガスも道路も使用不能となりライフラインが断たれてしまいました。 そのとき、浮かび上がってきたのは「電気」に依存した文明の脆さと「人のつながり」の大切さでした。

戦後、焼け野原から復興をしていった昭和の時代。みんなが前を向いて、夢と憧れを抱いていた頃。 人と人の距離は近く、互いに顔が見える共同体の中で暮らしていました。 今、震災からの復興をしようとしている日本人にとって「古きよき昭和の日本」、今の私たちの生活の原点、 「明るい未来へ」向かって復興していこうとする人々が描かれている『ALWAYS 三丁目の夕日』には、何か重要なヒントが隠れているはずです。 今回はこの『ALWAYS 三丁目の夕日』を「エネルギー」という切り口で観てみよう。 テレビも冷蔵庫も洗濯機もまだなかった時代、人々はいったいどのように暮らしていたのでしょう。

7月28日には校外学習として「昭和館」と「日本科学未来館」という2つの博物館へ行きました。 昭和、戦前と戦後の日本の暮らしはいったいどのようなものだったのか。 そして、現代の最先端の科学技術はどこを目指しているのか。 「エネルギー」という視点から「昭和」を、そして「未来」を見て、考えました。

そして7月30日、横瀬先生の教え子で、放射線医療の専門家である今井先生と小児科医の遠藤先生をお招きして 「放射線を正しくこわがる」ということについてお話をして頂きました。 「放射線は危険だ」、「ガンになる」と闇雲に怖れるのでもなく、「大丈夫だ」と盲目的に信じるのでもなく、短絡的に結論を出さずに、まず何が分かっていて、何が分からないのか、自分の頭で考えてはっきりさせていく今井先生の姿をお手本にして、ヨハネ生はさらなる研究を進めていきます。

最終日の夜、ヨハネ研究の森史上初の花火大会を開催し、サマースクール2011は幕を閉じました。



〜 昭和館 見学 〜





〜 科学未来館 見学 〜





〜 電気実験の様子 〜





〜 放射線医療講義 〜



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