
2025年度入学式(1/2)
ごきげんよう。今年が25周年となるヨハネ研究の森コースでは、新入生を迎え、新たな年度が始まりました。
4月7日、暁星国際中学校・高等学校では新入生・編入生のための入学式・入寮式が挙行され、私達はヨハネ聖歌隊として式を彩りました。その時の様子を、研究員が毎日綴る学びの記録「今日の学習」からご紹介いたします。
桜・春に篇
新たな季節の訪れを感じさせる、春の匂いのする風が吹き抜けていきます。私達は、今年もヨハネ生全員で、「ヨハネ聖歌隊」として入学式で華を添えさせていただくことが叶いました。研究員も主任研究員の先生方も共に声を合わせて歌い、この希望に溢れた始まりの瞬間をお祝いしました。
今年の入学式では、華やかな満開の桜が一面に咲き誇っていました。それは、天から私達を見守る田川茂校長先生が、この学園を創ってくださった時に植えてくださった桜です。学園中が薄紅色に染まり、絶え間なく花びらが舞い踊ります。その景色はまるで、新たな学びの生活を始めようと学園の門をくぐった新入生、そして四半世紀という記念の年を迎え、今まさに芽吹きの季節を迎えようとしているヨハネ研究の森コースを祝福しているかのようでした。
ヨハネ生皆で力を合わせて設営した会場には、新入生の保護者の方々が、我が子の門出を見守ろうと沢山おいでになりました。新入生の仲間だけでなく、そのご家族にとっても一つの大きな節目になるのだということを、改めて感じました。
開式を控え、入場前の新入生たちも一緒に、保護者の方々のために心を込めて一曲歌わせていただきました。お送りしたのは、暁星国際学園の学園の歌を作詞された詩人である、故・谷川俊太郎さんの作詞による「春に」です。新たな生活を始める喜びと切なさ。仲間に対する、憧れと怒り。早く遠くを見据えられるようになりたいけれど、ふとその場から動けなくなってしまう時もある。そのようなせめぎ合いの中で、より高くを目指し、大きく花開こうとしている等身大の私達を、どうか信じてお見守りください。そう祈って、共に歌いました。
入場する新入生篇
霞に淡く烟る空の下、奇跡のような満開の桜に見守られながら始まった入学式。
歌声の中、新入生たちが一歩一歩入場してきます。この学園に入学したばかりの人もいれば、学園の幼小中学校での日々を経て、新たなスタートを切ろうとしている人もおり、その背景はさまざまですが、誰もが、緊張と不安、そして期待でいっぱいの顔をしていました。あどけなくフレッシュな姿に、一年前の仲間の姿や、数年前の自分を思い出しました。
田川茂先生の創ってくださった、多様な人々をそっと受け止めてくれる懐の広いこの学び舎ならば、出会ったことのないような喜びを知り、苦しいこともできないことも、皆と共に乗り越えていくことができるんだよ。
こちらを見てくれた新入生と目が合った時、そっと微笑みかけると、にっこりと笑顔になってくれました。ヨハネ聖歌隊の祈りが伝わっていますように。







