2025学園祭(1/4)
さわやかな秋風に季節の彩りを感じる頃となりました。
9月20日・21日に行われた学園祭では、ヨハネ研究の森に思わぬサプライズゲストがお越しくださいました。俳優の手塚とおるさん、そして本学園の古い卒業生の方々です。タイトなスケジュールの中、合間を縫って足を運んでくださったゲストの方々との交流会が開かれました。
手塚とおるさんは、皆様御存知の通り数々の映像作品でご活躍されている素敵な俳優さんです。ヨハネ生が観たおすすめの作品は、テレビドラマ『半沢直樹』、『グランメゾン東京』『シン・ゴジラ』『麒麟がくる』などです。そんな素敵な方が私たちの学園中を回ってくださることとなり、卒業生の方々のお計らいで、ヨハネ研究の森にもおいでいただくことが叶ったのです!
【素敵なお客様】
ロングカーディガンを翻し、颯爽と現れた手塚さんに、歓声が上がります。実は以前からヨハネ研究の森に関心を寄せてくださっていたという手塚さん。ヨハネ生によるコース紹介も真摯に聞いてくださいました。
さて、ヨハネ生は今回の学園祭で、スタジオジブリ作品を題材に「パラフレーズ」の実践を発表することになっていました。そこで、演者として様々な作品に向き合ってこられた手塚さんに、ヨハネ生から質問させていただきました。実際に一つのグループが英語版『風の谷のナウシカ』のワンシーンを手塚さんに観ていただいたり、日々思索を深めている「伝わることばとは何か」という問いにお答えいただいたりと、貴重なお言葉を頂くことができました。
深く心を打たれたのは、「ことばを伝えるためには、ことばは相手の前に、石のように”置く”ことが大切なのだ」というお言葉でした。ことばをぶつける、という表現は度々耳にしますが、何かを伝えようとする時には、独りよがりで感情的な表現ではなく、相手が自ら手にとって受け取れるように「置く」ことを意識すべきなのだと悟らせていただきました。
作品を解釈しながら、身体を通して観客に伝える「パラフレーズ」を生業とされている手塚さんのお姿に、教養とユーモアの溢れることばの数々に、そして全く気取らず、私たちと同じ目線に立ってくださるフランクでチャーミングなお人柄に、こんな大人になりたいな、と憧れを強めました。