ヨハネ通信

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フィールドワーク①盤洲干潟クリーン作戦

ごきげんよう!初夏の風が薫る季節になりました。今月参加した2つの充実したフィールドワークについてご報告いたします。第1弾は、「盤州干潟クリーン作戦」についてです。

木更津の宝「盤州干潟」

5月17日、私たちヨハネ生は今年も「盤州干潟クリーン作戦」に参加しました。 盤州干潟(ばんずひがた)は、木更津が誇る日本最大規模、東京湾唯一の自然干潟です。潮が引くと現れる広大な沼地のような環境は、川の上流から運ばれてきた栄養たっぷりの土砂が堆積して形成されました。陸と海、そして川と海という異なる環境が交わる場だからこそ、多様な生き物たちが共に暮らし、生物多様性の保全に大きく寄与しています。

戦後の日本では工業化に伴い、全国的に干潟の埋め立てが進み、その大部分が失われてしまいました。しかしここ木更津では、地域の有志の方々によって「盤州干潟を守る会」が立ち上げられ、長年にわたりこの時期に清掃活動が続けられてきたのです。 現在は市が主催しているこのクリーン作戦に、ヨハネ研究の森は十数年間にわたって継続的に参加しています。

今年も長靴に軍手姿で臨んだヨハネ生たちは、干潟の豊かな環境を守るため、精力的に活動へ取り組みました。

ヨハネ研究の森コースにおける「干潟」とは

ヨハネ研究の森では、背景のまったく異なる人同士が集まって互いを理解し、対話を可能にするためには、まず「共通の場」をつくることが不可欠であると考えています。多様な生き物を育む共生の場である「干潟」になぞらえて、私たちはこれを「干潟づくり」と呼んでいます。

だからこそ、今回のクリーン作戦は、私たちヨハネ生にとって「干潟」という存在の本質について、頭で考えるだけでなく、五感を使って深く迫る大切な機会となりました。

目の前に渺渺と広がる干潟を、ゴミを探して歩き回っていると、急に泥に片足がはまって動けなくなってしまったり、沖へ進むにつれて波が作った地面の模様が深くなっていくことに気づくヨハネ生など、それぞれがありのままの自然を肌で感じていました。

そんな中、あるヨハネ生が砂浜に埋まった大きな漁網を見つけました。引けども引けども、ずっしりと砂を噛んだ網はびくともせず、途方に暮れていたその時――。周りにいた他の参加者の方々が自然と集まってきてくださったのです。「せーの!」とみんなで力を合わせることで、ついにその頑固な漁網を引っ張り上げることができました。

生物観察会

沖合へと進んだヨハネ生たちは、一歩足を進めるごとに、足元を小さな魚たちがぴょんぴょんと跳ねていく姿に遭遇し、その圧倒的な生命力に目を輝かせていました。また、あちこちでたくさんの種々のカニを見つけることができました。

清掃活動の後は、毎年恒例となっている生物観察会が行われました。干潟に息づく様々な生き物たちを自分たちの手で探し、触れ合いながら、地域の方々の案内のもと、その生態や分布について学びを深めます。

専門家の方から興味深いお話を伺いました。ひとくちに「カニ」と言っても、砂浜に近い場所と沖合とでは生息する種類がまったく異なること。そして、たとえ同じ種類のカニであっても、大きさや色、さらには「性格」まで、一匹として同じものはいないということ――。

この事実はヨハネ生たちにとって新鮮な衝撃となり、干潟という環境が内包する、果てしない「多様性」の本質に気づく大切なきっかけとなりました。(ヨハネ生記)

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