
かずさDNA研究所様の「研究所の一日公開」に参加しました
ヨハネ研究の森ではこの麗らかな春のオリエンテーション期間に、自分たちの生活している矢那の森、さらには鎌足の地を知り、皆で魅力を分かち合おうというコンセプトで、「矢那探索」を始めました。
そして、矢那探索特別編として、かずさDNA研究所の研究所の一日公開イベントに参加しました。普段は入ることのできないDNA研究の最先端の研究所を楽しむことのできる特別なイベントです。研究者の方々が総出で対応をされ、誰もが楽しみながら学べるよう、展示にも体験にも工夫が凝らされています。
私たちはまず「ストラップ製作体験」という言葉に心惹かれ、講座を受けに行きました。なんとカラフルな毛糸2本を結び合わせるだけでDNAの二重らせん構造が再現できるのです。普段目には見えないDNAの仕組みを、手を動かしながら理解することができるという画期的な講座でした。細胞分裂の際に、紐がほどけたり結ばれたりしてDNAが再構成されていく様子がありありとイメージできるようになりました。ヨハネに帰ってから皆でまた作りたいね、と盛り上がりました。
他の講座では、マイクロピペットという実験器具の体験をさせていただきました。マイクロピペットとは、マイクロミリリットル単位で液体を吸い取り、垂らすことのできる器具で、実際にDNAの抽出・分析の際にも用いられている機材だそうです。各机にいらっしゃる研究者の方々は、器具の使い方を優しく教えてくださっただけでなく、教授からの課題で、明けても暮れてもマイクロピペット使いを鍛錬されていたという新米研究者時代のお話をしてくださったりと、ここでしか聞くことのできない色々なお話を伺うことができました。
研究所のパネル展示では最新の研究結果がまとめられており、スタッフの方たちは研究についても、DNAについても、どのような素朴な質問にも丁寧に返してくださいました。
極めつけはスタンプラリーです。スタンプを巡っていくと、普段は絶対に見られない研究所の奥深くの実験室の前にまで足を運ぶことができ、わくわくしました。
ヨハネ研究の森は、コース開設当時から長きにわたり、折に触れ、講演会やワークショップなどでかずさDNA研究所にお世話になってきたと伺っています。今回のイベントでも、「暁星国際学園の方ですか」と声をかけてくださった研究者の方がいらっしゃいました。「ずっと昔からご縁があるから、よく存じ上げていますよ」と微笑んでくださったのです。先輩方が積み重ね、深めてきてくださった関係性の中に自分たちがいるのだということを感じました。
今回のイベントを通し、かずさDNA研究所の研究員の方々の情熱や、その人柄の暖かさに触れさせていただいたと共に、学びも楽しさも満載の、盛りだくさんで実りある時間を過ごさせていただきました。この研究所が木更津というまちに根差し、多くの人々に愛されていることも感じました。



